私の人生を変えた二つの震災 ①阪神淡路大震災

こんにちは。海住さつきです。

今、振り返ってみると、

私には、人生の転機が二つあって、

どちらも震災がきっかけでした。


1995年1月17日の阪神淡路大震災が起こった朝、

私は三重県から、岡山へ出勤しようとしていました。

当時、進研ゼミで有名なベネッセコーポレーションの岡山本社に勤務しており、

同時に、

土日は津市で塾を経営していたので、

金曜深夜に岡山から津へ帰宅し、

月曜の始発で岡山へ向かう生活をしていたのです。

いつも通り、近鉄で鶴橋まで行き、

環状線に乗り換えようとすると、

JRへの乗り換え口が閉鎖されていました。

まだ原因はよくわからないけれど、

ただいま不通となっており、

本日中に復旧のめどは立たない旨の張り紙がされていたので、

やむなくUターンし、

自宅に戻りました。

これは一週間、出勤できないかな、困ったなあと思っていたら、

テレビにモクモクと煙があがり、がれきの山と化した神戸の街が映りました。

これは、当分、岡山に行くことはできない、

そう瞬時に悟り、

次に考えたことは、

生徒のことでした。


地震が起こった17日は、

センター試験の直後で、

つまり、

受験真っただ中。

これから、私大入試、国公立二次試験と続いていく中で、

生徒を放り出すわけにはいかない。


JRは不通になったかもしれないけれども、

飛行機を使うなどして、

何とか岡山まで移動することはできるだろうが、

毎週往復は物理的に無理だろう。

だったら、

会社員と塾経営の二足のわらじをはくのはもうやめにして、

どちらかを選ばなければならない。


会社は好きだった。

仕事はおもしろいし、

本社が東京に移転するから、

東京転勤の話もあった。

週休二日だし、

ボーナスもらえるし、

勉強もさせてもらえるし、

何一つ、不満はないのだが、


目の前にいるたった一人の受験生のため、

塾専業になる、

そう決めた瞬間でした。






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